1920-30's☆BIENAISE☆ Folding Chair

商品詳細

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フランス『BIENAISE』社製のフォールディグチェアーです。
この折りたたみ椅子は1920年代初頭からございますが、初代の改良後にあたる2代目のモデルになるかと思います。年代は1920年代後半〜1930年代頃のものではないでしょうか。
"筋交い" や鉄の平板で構成されていた初代よりもスタイリッシュなデザインになったこちらの “THE・パイプ椅子” モデルを探されていた方も多いのではないでしょうか。

パッと見た目だけでもかっこいいのですが、【SIÉGE BIENAISE】とプリントされたオリジナルのメーカープレートがナイスです。来客時にこのような椅子をスッ… と出したら、知ってるお客さんはソワソワされそうですが、それもまた良いですね。
置いておくだけでも絵になる “パイプ椅子”。もちろん探してもなかなか出てくる椅子ではないので次回の入荷予定はございません。この機会に是非。
ビエネーゼ

シートとバックレストの部分は黒系のベークライトのようにも見えますがベークライトほど硬くなく、適度な弾力がある特殊な合成素材でできております。残念ながらシート部分のリベットが一個欠落、中央に一箇所大きめのクラック、バックレストの向かって右側のリベットを起点にクラックが入っておりますが、柔道家のような方が頻繁に利用されないのであれば今後もこのコンディションをキープできるのではないかと考えております。

シート中央の大きめのものは指で、ぐっ!!っと押したりすると適度な弾力を持ちながらかすかに歪みますが、下部に元々ステーがあるため、これ以上割れることもなさそうです。

リベットが欠落している箇所に関しても、指でぐっ!!っと押すと、下にあるステーまでは適度な弾力を保ちつつかすかに沈み込みますが、この1点が欠落しているが故にシート全体がガタガタ動くなどもございません。この欠落したリベットも、もしかするとシートの弾性によるかすかな沈み込みに対して不必要な引っかかりがあったから外れてしまったのかもしれません。

非常にポジティブな考え方をすると、バックレストのクラックも含め、むしろクラックが入ったりリベットが取れたことによって使用感は安定しているのではないかという感じです。当時から弾性のあるシートと硬質のフレームの組み合わせは難しかったのではないかと思います。


シート高は床から47〜48cm程度ですので、男性でしたら大体の方がぴったり座れるのではないでしょうか。
座り心地も個人的にはバッチリです。浅めに腰掛けても問題なく、深く腰をかけた場合はバックレストがちょうど腰骨にあたり、可動するのでそのまましっかりホールドし続けてくれます。

また、足の下の部分にちょっと雑ですがフェルトが貼ってあります。フランスのディーラーが日本の家屋を気遣って貼ってくれたものですが、これを剥がすと、パイプが摩耗により削れてしまった部分が露出するため、お店やさん以外の、ご自宅で使用されたい方はこのフェルトを貼ったままご使用ください。
このおかげで、例えばフローリングの上で使用してもスーッと動き、問題なく使用できます。(*摩耗時は要交換)


以上、この椅子に関しましてダメージポイントに関しましては色々とあげさせていただきましたが、塗られるでもなくパーツ交換されるでもなく、すべてオリジナルのままです。正直この椅子に関しましてはこれでも非常に良いコンディションではないかと思います。