- 実働品 -1920's 【Western Electric】Telephone with Ringer Box
商品詳細
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(*このページ最下部にも他の画像がございます。)
1920年代のアメリカ【Western Electric】社製の電話機【Model 102 】の美USEDのコンプリートセットです。
電話機本体の背面には【B1】や、ボトムには【Western Electric Made in U.S.A... Sept.16.24(1924年)...】とズラッと刻印されており、非常にかっこいいです。
当時一般的であった >> "キャンドルスティック" モデル から進化し、現代では当たり前となっている送信機と受信機が一体型となった "受話器" という物が開発されました。
この頃から、初めは主に上流階級の家庭や、一流企業のオフィスなどに普及し、そして、徐々に一般家庭にも普及し始めました。
今回の電話機は、ちょうどその頃、マフィアが勢力を増すきっかけになる "禁酒法時代" 真っ只中の製品となり、これぞ "ザ・アンティークテレフォン" といった、アンティークの電話を代表するようなモデルです。
なんといってもこのアールデコ期の当時物らしいフォルムと "漆黒のボディー" が Very Good !! です。
続けますが…
通称【Model 102 】と呼ばれ、1927〜1930年のわずか3年弱の期間(特許刻印は1924年)しか生産されていない大変希少なモデルです。この後、1930年に入って発表され、同じフォルムを持つ後継モデル >> "Model 202" との見分け方は、この "真ん丸ベース" となり、(ダイヤル時の安定感を増すために改良された)楕円形ベースの "Model 202" よりもで少し小振りで可愛らしいフォルムです。
もちろん、オリジナルのサブセット(呼び鈴ボックス)も付属しております。この "サブセット" は販売当時もダイヤル付きの本体とペアで販売されていたモデルとなるのですが、現在では、そのダイヤル付きの本体よりも廃棄されてる確率が高く、こちらも大変希少です。
通常の設置方法では、本体(受話器 + ダイヤル)を卓上、サブセットをその近くの壁か、デスクの側面に設置して使用しますが、特に壁でなくても構いません。
コンディション詳細に関しましては後述致しておりますが、経年劣化が否めない箇所以外は当時のままの希少なコンディションです。
今日では、携帯電話 → 携帯電話の通話が一般的になり、あまり使用されなくなってきた感のある固定電話ですが、世間体的( = 信頼性)、通話料的になかなか生活から排除できません。
そんな、滅多に使用しない(??)電話だからこそ、デザイン重視で、インテリアとして選びたい所なのですが…
困った事に今回の電話、理由は後述してますが "普通の電話" として実用可能な状態の電話となっております。
(すごく厳密に言うと… )デジタル通話の品質に慣れ過ぎている方、音関係のお仕事をされてる方からすると、少しは劣る点が見つけられるのかもしれませんが、受話器のマイクもイヤホンの音量も現代の電話と同等レベルに十分ございますので、一般の方でしたら、これがアンティークの電話であることに気づかないほど普通に発着信&会話が出来ます。電話のルックスも考えるとお店を経営されている方などにも良さそうですね。
アメリカの専門店から輸入した “コンプリートもの” でも、経験上はおよそ70%の確率で何かしらの問題があり、実使用ができないものがほとんどです。それは日本人とアメリカ人の価値観の違いなのかもしれませんが、日本人は 『当時のクオリティで実使用をする』事にこだわる傾向がございます。
当店の販売する電話機に関しましては、ダメージ系や使用上の問題の特記事項が無い、特に良好なコンディションのほぼ全ての個体に当てはまる事と致しまして、だいたい2〜3台のコンプリートの電話機を潰して1台の完璧な一台を作りあげております。(もちろん、各パーツも同じ個体同士でなければ互換性がないものがほとんどです)
そのため、『安くアメリカ物を手に入れたはいいけど、実使用するにはこのパーツが必要だ』など、購入後に無駄な時間をかけ、原因を探り、もし原因がわかってもパーツの取り寄せ、さらに面倒な作業をするなど、途方もない時間を費やす心配がございません。そして最悪なことには、『直らない。』 ‥なんてリスクもございません。
使用方法は簡単。発信時はこれから話す相手を思いながら『ジーコ!… ジーコ!… 』とゆっくり贅沢に時間を使ってダイヤル。
そして、着信時はノスタルジックな音で『ジリリリ〜ン!! … ジリリリ〜ン!!』と、 "渋く"、そして "太く" シッカリと鳴り響きます。
※注意 ナンバーディスプレイ契約ありの場合 の鳴り方は…
始めに『ジリン!ジリン!ジリン!… 』とテンポ良く6回ほど鳴った後に一呼吸置いてから…
『ジリリリ〜ン!! … ジリリリ〜ン!!』と、通常のロングバージョンに切り替わるのですが、ロングバージョンに切り替わる前に取ってしまうと切れてしまいます。 …ですので、ゆっくりと電話に向かいましょう。
◆SIZE◇
受話器を置いた状態の本体【H:14.5cm × W:22cm(←受話器幅) × D:13.5cm(←底の直径)】
壁に設置した状態のサブセット【H:23.5cm × W:17.5cm × D:9.5cm】
総重量:約4.1kg
◆Technical Details & Condition◆
まずはボディのご説明です。
主に鉄製で、他、受話器ホルダー部などは(重い鉛系の)合金製。
このボディの仕上げはオリジナルとなりますが、当時、おそらくパウダーコーティング(粉体塗装)のような強固な塗装にて全体を塗装されておりますので、爪や軽硬度の棒などでこすっても剥がれたりなどしない強い塗装となります。画像の通り、漆黒のボディーはテカテカしすぎず、"しっとり" とした非常に重厚感のある照り感となっております。
経年使用程度の小傷はあるものの、非常に極上のコンディションを保っており、受話器ホルダー部分に経年の塗装ハゲがある程度ですが、経年最小限といったところかと思います。
受話器はオリジナルのままで、【Western Electric】社の最初期の受話器である "E1モデル" となります。耳にあたる部分と、受話器真ん中の刻印がかっこいいですね。
ブラック・ベークライト製で多様な曲線を持つデザインなので、通常は型取りの際の "接合部" が発生してしまうものですが、別名 "シームレス(継ぎ目無し)受話器"と呼ばれている通り、継ぎ目がスムージングされており、当時のデザインに対するこだわりを強く感じます。この手の込んだ製造方法が、さすが当時のモノ作りだなぁと感心してしまう点ですね。存在感も満点で非常にカッコいいです。
もちろんこちらは塗装物ではない為、再ポリッシュ済みですが、ボディコンディションに合わせ、"ほどよいポリッシュ" 程度で抑えてあります。受話器自体のコンディションも完璧です。
この受話器に併せて、付属しているコードも1920年代当時を強く意識した、焦げ茶色の "布巻き" コード(長さは155cm)に交換されております。
本国のアメリカでのみ入手が可能な現代の新品(ビンテージモデルリプロ)なので、もちろん劣化は無く雰囲気は当時のままです。
そして、本体からサブセット(呼び鈴ボックス)を繋ぐコードも同じコードに交換してしており(長さは155cm)、モジュラーケーブルの方も、日本で一般的な【RJ-11】規格で同じ布巻きのケーブル(長さは200cm)となります。(もちろん、ご購入後はパチンと差すだけです)
各コードの長さは、上記の通り十分に取っておりますので、設置の際や使用の際に、長さが足りずに困ることはまず無いかと思います。
また、卓上設置時に設置面に傷つけない為の底(シャーシ)の部分のフェルトは、なんと当時のままのオリジナルです。このフェルトは交換されず見つかったとしても、9割がた "虫食い" により無様な姿になっているものが多いのですが、今回のものは "無傷" で、非常に奇跡的なコンディションです。布地に関しても、画像の通り風合いの良い焦げ茶色なわけですが、フェルトの "網目" なども出ており、やはり当時もの。素晴らしい雰囲気です。
ダイアラーも良好。アメリカでは "clikety-clack" と言われておりますが、『ジャジャジャジャジャ!!』と回した後に『キチキチキチキチキチ… !』(←"clikety-clack")と良い音を奏でながら戻ります。
メリハリがありスムーズ、かつメカニカルで重厚な回し心地ですので、いつまででも回したくなります。
ダイアラー回す指を止める "フィンガーストッパー" は新品に取り替えられているようですが、『2AB』と刻印が入っており、マイナスネジ2点も露出型で、いちいち憎いデザインです。
その内部の数字&アルファベットが書かれた "白い" ダイヤルリングも当時のままですが、経年程度のカスレがある程度で大変良好なコンディションです。
こちらの素材はホーロー製(ガラス繊維の入った塗装 - 焼き付け塗装)で、古〜いバスタブやキッチン用品などと同じ製法です。 "1"の部分には他に何も書かれておりませんが、消えたのではなく元々 "1" だけです。
そして、このダイヤル中央に金属枠ではめられている【THIS IS TELEPHONE ... 】カードは、当時存在した中でも特に珍しいデザインの "リプロ" となりますが、アメリカで多く出回っている単なる "プリンター物" のリプロのダイヤルカードとは異なり、分厚く、表面もザラザラでかなり凝った作りのカードです。
番号を書き入れる四角い "記入部分" の表面は、その周りの "デザイン部分" とは少し異なるザラザラした材質となっております。("デザイン部分" は半ツヤ)
当時のアメリカの電話番号は3桁〜4桁程度なので、この "記入欄" に現代の日本の電話番号を当てはめるのは少しバランスが悪くなるかと思いますが、お店のオーナーさんなどでしたら屋号などを "スタンプ" するなどするとかっこよさそうですね。(当時もアルファベットでダイヤルできた為)
‥ですが、 "スタンプ" のチャンスは1度のみとなります。
リボンをあしらったデザインで、元々のデザイン性も高いので無記入のままでもよろしいかとも思いますが、もし記入をされる方。このダイヤルカードの取り外し方は、カードのリング枠の上部側面が "内部爪" 式となっておりますので、ここを(傷が付かないような)先の尖った "爪楊枝" のようなもので軽く押すと『パコンッ!』とリング枠ごと取れます。
サブセット(呼び鈴ボックス)は全て鉄製で、"ダイヤル付きの本体" と同様にオリジナルのままですが、ブラックでかすかに再塗装されているようです。古い再塗装のようですので、すでに馴染んで重厚な雰囲気を出しております。トップの【Western Electric】やボトムの【MADE IN USA】の刻印がかっこいいですね。
内部のベルの音量に関しましては、内部の2個のベル、そしてその中央にある "振動式ハンマー" で調整可能ですが、現状はベルの "二重奏" で鳴り響きます。(特に高音の方のベルの残響は非常に長く、いい音です)
恐らく音量は最大に近いのですが "うるさい" 感じではなく、ノスタルジックな音で "渋く"、そして "太く" シッカリと鳴り響きます。
もしアナログ的な作業がお好きな方であれば、正面のビスを1点緩めるとカバーを開けられますので、この "振動式ハンマー" にビニールテープ等を巻けば、『カタカタカタ… 』と簡単にほぼ無音に出来たり、2個のベルのわずかな配置調整で、1個だけベルを鳴らして、比較的 "澄んだ綺麗な音" にする事も可能かと思います。
(搬送中に各ベル位置がかすかに動いてしまう場合が稀にございますが、もしそういったことが生じた際にこういった簡単作業をご自身で行える方のみご注文ください。)
‥以上、上記で述べた各レストアの際に、日本国内で使用が出来るように内部パーツの一部を交換&調整済みなので、現在、アナログ電話回線であるダイヤル回線(ダイヤルパルス方式)を利用中の方は、 "回線種別の変更" をせずに、そのまま差し替えるだけで使用出来るようになっております。
また、アナログ電話回線のプッシュ回線(ダイヤルトーン方式)を利用中で "回線種別の変更" をする気が無い方 でも発信を除く受信&通話は可能です。
‥なので、この場合は >> 分配アダプタを使用し、発信&FAX受信は現在お使いの電話。"受信による通話" にこの電話を…
(*相手の電話番号検索はいつもスマホ の方であれば、受話器に近づけて音でダイヤルする為の "アプリ" を利用する)
‥と、考え方によって様々な使い方が出来るかと思います。
(*上記プッシュ回線&アプリは試してませんが 恐らく 問題無しです)
基本的にはISDN回線以外の、"アナログ電話回線" や、"IP電話" などの電話回線であれば、そのまま使用できるかもしくは、簡単でお金要らずな "回線種別の変更" 程度で使用可能になると思いますので調べてみてください。
参考までに、当店がお勧めする現代の生活に適した使用例を…
◆ 一般的に "IP電話" と言われているNTTの "ひかり電話" の場合 ◆
(お持ちのアナログ電話回線の番号を引き継ぎ可能 or 新規の場合も地域ごとの市外局番が割り当てられます)
☆
(*このページ最下部にも他の画像がございます。)
1920年代のアメリカ【Western Electric】社製の電話機【Model 102 】の美USEDのコンプリートセットです。
電話機本体の背面には【B1】や、ボトムには【Western Electric Made in U.S.A... Sept.16.24(1924年)...】とズラッと刻印されており、非常にかっこいいです。
当時一般的であった >> "キャンドルスティック" モデル から進化し、現代では当たり前となっている送信機と受信機が一体型となった "受話器" という物が開発されました。
この頃から、初めは主に上流階級の家庭や、一流企業のオフィスなどに普及し、そして、徐々に一般家庭にも普及し始めました。
今回の電話機は、ちょうどその頃、マフィアが勢力を増すきっかけになる "禁酒法時代" 真っ只中の製品となり、これぞ "ザ・アンティークテレフォン" といった、アンティークの電話を代表するようなモデルです。
なんといってもこのアールデコ期の当時物らしいフォルムと "漆黒のボディー" が Very Good !! です。
続けますが…
通称【Model 102 】と呼ばれ、1927〜1930年のわずか3年弱の期間(特許刻印は1924年)しか生産されていない大変希少なモデルです。この後、1930年に入って発表され、同じフォルムを持つ後継モデル >> "Model 202" との見分け方は、この "真ん丸ベース" となり、(ダイヤル時の安定感を増すために改良された)楕円形ベースの "Model 202" よりもで少し小振りで可愛らしいフォルムです。
もちろん、オリジナルのサブセット(呼び鈴ボックス)も付属しております。この "サブセット" は販売当時もダイヤル付きの本体とペアで販売されていたモデルとなるのですが、現在では、そのダイヤル付きの本体よりも廃棄されてる確率が高く、こちらも大変希少です。
通常の設置方法では、本体(受話器 + ダイヤル)を卓上、サブセットをその近くの壁か、デスクの側面に設置して使用しますが、特に壁でなくても構いません。
コンディション詳細に関しましては後述致しておりますが、経年劣化が否めない箇所以外は当時のままの希少なコンディションです。
今日では、携帯電話 → 携帯電話の通話が一般的になり、あまり使用されなくなってきた感のある固定電話ですが、世間体的( = 信頼性)、通話料的になかなか生活から排除できません。
そんな、滅多に使用しない(??)電話だからこそ、デザイン重視で、インテリアとして選びたい所なのですが…
困った事に今回の電話、理由は後述してますが "普通の電話" として実用可能な状態の電話となっております。
(すごく厳密に言うと… )デジタル通話の品質に慣れ過ぎている方、音関係のお仕事をされてる方からすると、少しは劣る点が見つけられるのかもしれませんが、受話器のマイクもイヤホンの音量も現代の電話と同等レベルに十分ございますので、一般の方でしたら、これがアンティークの電話であることに気づかないほど普通に発着信&会話が出来ます。電話のルックスも考えるとお店を経営されている方などにも良さそうですね。
アメリカの専門店から輸入した “コンプリートもの” でも、経験上はおよそ70%の確率で何かしらの問題があり、実使用ができないものがほとんどです。それは日本人とアメリカ人の価値観の違いなのかもしれませんが、日本人は 『当時のクオリティで実使用をする』事にこだわる傾向がございます。
当店の販売する電話機に関しましては、ダメージ系や使用上の問題の特記事項が無い、特に良好なコンディションのほぼ全ての個体に当てはまる事と致しまして、だいたい2〜3台のコンプリートの電話機を潰して1台の完璧な一台を作りあげております。(もちろん、各パーツも同じ個体同士でなければ互換性がないものがほとんどです)
そのため、『安くアメリカ物を手に入れたはいいけど、実使用するにはこのパーツが必要だ』など、購入後に無駄な時間をかけ、原因を探り、もし原因がわかってもパーツの取り寄せ、さらに面倒な作業をするなど、途方もない時間を費やす心配がございません。そして最悪なことには、『直らない。』 ‥なんてリスクもございません。
使用方法は簡単。発信時はこれから話す相手を思いながら『ジーコ!… ジーコ!… 』とゆっくり贅沢に時間を使ってダイヤル。
そして、着信時はノスタルジックな音で『ジリリリ〜ン!! … ジリリリ〜ン!!』と、 "渋く"、そして "太く" シッカリと鳴り響きます。
※注意 ナンバーディスプレイ契約ありの場合 の鳴り方は…
始めに『ジリン!ジリン!ジリン!… 』とテンポ良く6回ほど鳴った後に一呼吸置いてから…
『ジリリリ〜ン!! … ジリリリ〜ン!!』と、通常のロングバージョンに切り替わるのですが、ロングバージョンに切り替わる前に取ってしまうと切れてしまいます。 …ですので、ゆっくりと電話に向かいましょう。
◆SIZE◇
受話器を置いた状態の本体【H:14.5cm × W:22cm(←受話器幅) × D:13.5cm(←底の直径)】
壁に設置した状態のサブセット【H:23.5cm × W:17.5cm × D:9.5cm】
総重量:約4.1kg
◆Technical Details & Condition◆
まずはボディのご説明です。
主に鉄製で、他、受話器ホルダー部などは(重い鉛系の)合金製。
このボディの仕上げはオリジナルとなりますが、当時、おそらくパウダーコーティング(粉体塗装)のような強固な塗装にて全体を塗装されておりますので、爪や軽硬度の棒などでこすっても剥がれたりなどしない強い塗装となります。画像の通り、漆黒のボディーはテカテカしすぎず、"しっとり" とした非常に重厚感のある照り感となっております。
経年使用程度の小傷はあるものの、非常に極上のコンディションを保っており、受話器ホルダー部分に経年の塗装ハゲがある程度ですが、経年最小限といったところかと思います。
受話器はオリジナルのままで、【Western Electric】社の最初期の受話器である "E1モデル" となります。耳にあたる部分と、受話器真ん中の刻印がかっこいいですね。
ブラック・ベークライト製で多様な曲線を持つデザインなので、通常は型取りの際の "接合部" が発生してしまうものですが、別名 "シームレス(継ぎ目無し)受話器"と呼ばれている通り、継ぎ目がスムージングされており、当時のデザインに対するこだわりを強く感じます。この手の込んだ製造方法が、さすが当時のモノ作りだなぁと感心してしまう点ですね。存在感も満点で非常にカッコいいです。
もちろんこちらは塗装物ではない為、再ポリッシュ済みですが、ボディコンディションに合わせ、"ほどよいポリッシュ" 程度で抑えてあります。受話器自体のコンディションも完璧です。
この受話器に併せて、付属しているコードも1920年代当時を強く意識した、焦げ茶色の "布巻き" コード(長さは155cm)に交換されております。
本国のアメリカでのみ入手が可能な現代の新品(ビンテージモデルリプロ)なので、もちろん劣化は無く雰囲気は当時のままです。
そして、本体からサブセット(呼び鈴ボックス)を繋ぐコードも同じコードに交換してしており(長さは155cm)、モジュラーケーブルの方も、日本で一般的な【RJ-11】規格で同じ布巻きのケーブル(長さは200cm)となります。(もちろん、ご購入後はパチンと差すだけです)
各コードの長さは、上記の通り十分に取っておりますので、設置の際や使用の際に、長さが足りずに困ることはまず無いかと思います。
また、卓上設置時に設置面に傷つけない為の底(シャーシ)の部分のフェルトは、なんと当時のままのオリジナルです。このフェルトは交換されず見つかったとしても、9割がた "虫食い" により無様な姿になっているものが多いのですが、今回のものは "無傷" で、非常に奇跡的なコンディションです。布地に関しても、画像の通り風合いの良い焦げ茶色なわけですが、フェルトの "網目" なども出ており、やはり当時もの。素晴らしい雰囲気です。
ダイアラーも良好。アメリカでは "clikety-clack" と言われておりますが、『ジャジャジャジャジャ!!』と回した後に『キチキチキチキチキチ… !』(←"clikety-clack")と良い音を奏でながら戻ります。
メリハリがありスムーズ、かつメカニカルで重厚な回し心地ですので、いつまででも回したくなります。
ダイアラー回す指を止める "フィンガーストッパー" は新品に取り替えられているようですが、『2AB』と刻印が入っており、マイナスネジ2点も露出型で、いちいち憎いデザインです。
その内部の数字&アルファベットが書かれた "白い" ダイヤルリングも当時のままですが、経年程度のカスレがある程度で大変良好なコンディションです。
こちらの素材はホーロー製(ガラス繊維の入った塗装 - 焼き付け塗装)で、古〜いバスタブやキッチン用品などと同じ製法です。 "1"の部分には他に何も書かれておりませんが、消えたのではなく元々 "1" だけです。
そして、このダイヤル中央に金属枠ではめられている【THIS IS TELEPHONE ... 】カードは、当時存在した中でも特に珍しいデザインの "リプロ" となりますが、アメリカで多く出回っている単なる "プリンター物" のリプロのダイヤルカードとは異なり、分厚く、表面もザラザラでかなり凝った作りのカードです。
番号を書き入れる四角い "記入部分" の表面は、その周りの "デザイン部分" とは少し異なるザラザラした材質となっております。("デザイン部分" は半ツヤ)
当時のアメリカの電話番号は3桁〜4桁程度なので、この "記入欄" に現代の日本の電話番号を当てはめるのは少しバランスが悪くなるかと思いますが、お店のオーナーさんなどでしたら屋号などを "スタンプ" するなどするとかっこよさそうですね。(当時もアルファベットでダイヤルできた為)
‥ですが、 "スタンプ" のチャンスは1度のみとなります。
リボンをあしらったデザインで、元々のデザイン性も高いので無記入のままでもよろしいかとも思いますが、もし記入をされる方。このダイヤルカードの取り外し方は、カードのリング枠の上部側面が "内部爪" 式となっておりますので、ここを(傷が付かないような)先の尖った "爪楊枝" のようなもので軽く押すと『パコンッ!』とリング枠ごと取れます。
サブセット(呼び鈴ボックス)は全て鉄製で、"ダイヤル付きの本体" と同様にオリジナルのままですが、ブラックでかすかに再塗装されているようです。古い再塗装のようですので、すでに馴染んで重厚な雰囲気を出しております。トップの【Western Electric】やボトムの【MADE IN USA】の刻印がかっこいいですね。
内部のベルの音量に関しましては、内部の2個のベル、そしてその中央にある "振動式ハンマー" で調整可能ですが、現状はベルの "二重奏" で鳴り響きます。(特に高音の方のベルの残響は非常に長く、いい音です)
恐らく音量は最大に近いのですが "うるさい" 感じではなく、ノスタルジックな音で "渋く"、そして "太く" シッカリと鳴り響きます。
もしアナログ的な作業がお好きな方であれば、正面のビスを1点緩めるとカバーを開けられますので、この "振動式ハンマー" にビニールテープ等を巻けば、『カタカタカタ… 』と簡単にほぼ無音に出来たり、2個のベルのわずかな配置調整で、1個だけベルを鳴らして、比較的 "澄んだ綺麗な音" にする事も可能かと思います。
(搬送中に各ベル位置がかすかに動いてしまう場合が稀にございますが、もしそういったことが生じた際にこういった簡単作業をご自身で行える方のみご注文ください。)
‥以上、上記で述べた各レストアの際に、日本国内で使用が出来るように内部パーツの一部を交換&調整済みなので、現在、アナログ電話回線であるダイヤル回線(ダイヤルパルス方式)を利用中の方は、 "回線種別の変更" をせずに、そのまま差し替えるだけで使用出来るようになっております。
また、アナログ電話回線のプッシュ回線(ダイヤルトーン方式)を利用中で "回線種別の変更" をする気が無い方 でも発信を除く受信&通話は可能です。
‥なので、この場合は >> 分配アダプタを使用し、発信&FAX受信は現在お使いの電話。"受信による通話" にこの電話を…
(*相手の電話番号検索はいつもスマホ の方であれば、受話器に近づけて音でダイヤルする為の "アプリ" を利用する)
(*上記プッシュ回線&アプリは試してませんが 恐らく 問題無しです)
基本的にはISDN回線以外の、"アナログ電話回線" や、"IP電話" などの電話回線であれば、そのまま使用できるかもしくは、簡単でお金要らずな "回線種別の変更" 程度で使用可能になると思いますので調べてみてください。
◆ 一般的に "IP電話" と言われているNTTの "ひかり電話" の場合 ◆
(お持ちのアナログ電話回線の番号を引き継ぎ可能 or 新規の場合も地域ごとの市外局番が割り当てられます)
これは、ダイヤル回線とプッシュ回線の両方に常時・同時に対応してる最先端かつ最も安価なサービスです。 なので、>> こちらの分配アダプタ か、>> こちらの2m 延長 + 分配ケーブル を使用すると、最新FAX電話機を接続 & それは隠し気味で… インテリア(実用)としてこの電話を出しておくなど便利な使い方も出来ます。 (ただし、一回線を共有しているため、FAX電話機にて電話をかける際はON/OFF時に『チン!』と共鳴する場合もございます。) その他、ひかり電話ルーターには基本的に電話機ポートが2基備わっているので、月額たった100円(税抜)の追加番号サービス "マイナンバー" を利用し、電話番号とFAX番号とを分けて使用する、最も簡単な方法もございます。 |
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