1920's Art Deco "FUJIYAMA" Toilet Paper Holder

1920年代頃のイギリス製トイレットペーパーホルダーです。（メーカー名は不明）
トップ部分は、なんと日本の誇る霊峰『FUJIYAMA』をモチーフにしたダイナミックなデザインです。
見方によっては "O脚の鷲" にも見えますが… アメリカ製でもないので、スマートに『富士山』 + 『日出ずる…』をモチーフに、当時の欧米で起きた東洋ブームの時に造られたものと考えてよろしいかと思います。

こういった製品を、この日本で使用するというのも一瞬の抵抗感があるかもしれませんが、日本製にはあり得ないこのデザイン + 欧米で使用されていた当時の時代背景なども考えると "一回りして" かっこいいですよね。

トイレットペーパーの残量や引っぱり加減により可動するスイング・アームも含め、全体的に当時のアールデコらしいライン、かつ重厚感のあるキャスト製法で形成されております。
珍しいフラップ付きですが、トイレットペーパーの空回りによる垂れ下がりを優しく押さえて防ぎます。
そして、このフラップの両端部分は面取りの意味合いも兼ねて丸みを持たせるデザインが入れられており、非常に造りが凝っております。

総重量は400gほどで、素材は恐らく全て真鍮製（鋳造パーツ含）のシルバーニッケルメッキ仕上げです。
2点壁付けで、トイレットペーパーはスタンダードサイズが使用できます。
ローラーは天然木が使われており、両端の留め具を回して外します。

画像でお分かりになります通り、経年使用程度のメッキの曇りや小傷などはございますが、アンティークらしい曇りのある良い雰囲気かと思います。