1910-20's "N.Y." Glass Liquid Soap Dispenser

1910〜20年代アンティークのガラス製"液体石鹸用"ソープディスペンサーです。
当時は鉄道の客車トイレ、構内トイレ、学校、ガソリンスタンドなど...　家庭用では食器洗剤用としても幅広く使用されていたようです。ポンプ式と違い、片手での動作になりますので便利です。（壁付け3点留め）

フレームやパーツ類は全て真鍮製で【TILT HERE】タブとトップのキャップはシルバー・ニッケルメッキ仕上げ、キャスト製アーム＆タンク・リングは、そのメッキを剥がしてあるようで、シルバー×ゴールドのコンビでとなっております。よりアンティーク感が出ており、かっこいいです。
ガラスタンクは肉厚のグリーン系のガラスで出来ており（底部は重みで反転を戻す為さらに肉厚）、古いガラスの為、元々多少の不純物が混ざっております。背面にニューヨークの生産会社名がエンボスマークで入っております。
【WET HANDS THEN TILT HERE】と刻印が入ったタブを指先で押し下げると先端から『ピューッ』と石鹸が出るようになっております（撮影時は空です）。ここにはズラッとパテント刻印が入っておりかっこいいです。

液体の補充は、球体トップの大きいキャップの方は元々防水密閉の為開きませんので、その上にある液体の噴出口の先端パーツを取って行います。直径13mm程の狭い穴になります。補充が終わったら、先端パーツを"軽め"に閉めて下さい。（小さい漏斗（じょうご）を用意しておくと便利です。）
"軽め"でも液漏れはしません、前所有者は苦戦した様で、若干数のプライヤー痕がございます。

■SIZE■
設置状態 SIZE H:12.5cm×W:13.5cm×D:17cm[←TILTタブ端まで]
球体のみ SIZE H:12.5cm×W:9.5cm×D:9.5cm

■CONDITION■
トップキャップに多少のメッキの腐食がございます。
ガラスタンクはグリーン系のガラスで、黄ばみはございません。内側は若干の小傷や、光を当てよ〜く見ると、"↑"部分などにうっすらと内部のくもり汚れがある程度です。
最後の画像は分かりやすくなるように逆光気味で撮影致しましたが、実際は特に目に付くレベルではなく、さらに液体が入ると全く見えなくなります。基本的にクリアで、割れやカケも無く非常に良いコンディションです。