"CORBIN" 1900's Door Closer

1890〜1900年代頃の【CORBIN】製。ドアを自動的に閉める為のドアクローザーです。
金塗りボディーに、ブラスのメーカープレートが付く、当時の工業製品の王道的スタイルです。プレートには【"99"　CORBIN PAT'D 6 1894　"99"】と刻印が入っております。
全てのパーツがキャストアイアン（鋳造）にて造られており、大きさのわりに重たいです。

"サイズ" と "動き" は、最後の画像で板を2枚使用し簡単に撮影を致しましたのでご参照ください。"→"を追った最後の画像の状態が開き切った状態です。
第1アームと第2アームの接合部、末端のパーツの接合部は2か所ともボールジョイントで自由に動きます。第2アームはアジャスターが付いており、長さの調節ができます。

画像3枚目・当時の図面（付属しません）で分かる通り内部に板状のスプリングが入っている単純構造で、強さの調節機能・ストップ機能はございません。"テンションの掛かり始め"の調整はアーム根元の箇所で行うようです（画像2枚目・緑"→"参照）。

また、左右両開き対応の物が開発される前の物ですので片方のみの開きになります。
開き方はパラレルタイプと呼ばれているものではなく、スタンダードタイプという物(ドアが開く側と同じ側に取り付けるタイプ)です。一度【ドアクローザー　開き方】等でGoogle検索してみて下さい。

本体を片手で持ち、もう片手で "ちょっと力んで" アームをねじれるくらいのテンションです。ドアの蝶番など含め、立て付けが良ければ特に問題は無くゆっくり閉まる程度だと思いますが、本物のドアでは試しておりませんのでご了承ください。恐らく玄関のドア程度に使用する物だと思います。